頭痛、片頭痛の診断検査治療について

頭痛、片頭痛の診断検査治療について

頭痛は多くの人々が一度は経験したことがあると思います。
風邪で頭痛は一般的ですし、ストレスで頭痛がするという方も多くおられます。

ともあれ、ずっと続く頭痛や朝必ず起こる頭痛、急に今まで経験したことのない激しい頭痛などについては医師による迅速な診断、治療が必要です。

単純性(一次性)頭痛

風邪や肩凝りに伴って、こめかみや後頭部に鈍い頭重感や持続痛、圧痛を認めます。副鼻腔炎や歯根部の炎症、疲れ目などによるものもあります。たいていは頸部筋の緊張からの痛みを頭痛として感じているもので、『筋緊張性頭痛』という診断がつく場合がほとんどです。
日中の緊張ばかりでなく、夜間睡眠中の食いしばりや歯ぎしりが原因の場合もあります。治療は頭痛時の頓服処方の選択と原因にたいする治療を行います。食いしばり(噛み締め呑気症候群)や交合異常、う歯が原因の場合など、当院での投薬、カウンセリングに加えて、提携歯科での治療を併用します。

片頭痛、混合性頭痛~

古典的『片頭痛』の場合には、周囲がちかちかして中心が暗いもの(閃輝暗点)が視野に現れ、吐き気、ときに失神。それに引き続いて烈しい拍動性の頭痛が左右どちらかの頭部や目の奥にずきんずきんと感じられるものです。
患側に結膜充血や鼻閉を伴う場合があります。脳自体は痛覚はないので脳外や副鼻腔、硬膜の血管の攣縮とその後の拡張が原因です。持続は数時間で、寝たら翌日は直っていたり、原因としてヒスタミンやセロトニンの腸脳循環の異状が仮説とされているように、過敏性腸症をおもちの方などは下痢したら治ったなどということもあります。
治療はトリプタン製剤などの特効薬を医師の処方で頓服。ストレスや疲れを溜めない工夫をしていきます。日常的に眩しさや視覚過敏を伴う場合など、最近では頭痛予防薬もあります。担当医師によくご相談ください。
尚、片頭痛の6割以上は閃輝暗点の症状なく拍動性頭痛に持続性の筋緊張性頭痛を合併したもので、『混合性頭痛』と診断されます。治療は両方の治療を組み合わせて行いますが、以上は予後良好です。

朝起きたときの頭痛~

最近、朝起き抜けにいつも鈍い頭重感があるが、起きてしばらくすると和らいでくるというような頭痛は、要注意です。脳圧の上昇が症状として現れている可能性が高く、このような場合、医師は脳腫瘍を疑います。
脳腫瘍は必ずしも悪性のものばかりではないのですが、早急に画像検査を受け脳外科治療をうける必要があります。

今まで経験したことのない頭部激痛~

ある日突然、バットで殴られたような、と表現される烈しい頭痛が起きた場合、クモ膜下出血を考えます。動脈瘤からの出血や脳動静脈奇形からの出血では当初の出血の後、数日して致死的な出血が再度起こることがあり、初回の発作から間髪入れず早急に入院による治療を開始する必要があります。
また、似たような激痛が出現。徐々に悪化するような場合など、髄膜炎を疑います。この場合も早急に診断を確定して治療を開始しないと、炎症が脳実質に波及して、脳炎を併発します。
いずれも、たとえ救命出来たとしても高次脳機能障害や認知症などの後遺症が残る可能性があり早急な治療開始が求められます。

■ご注意
このような場合、当院完全予約制でお待たせしてしまう上、緊急CT不可能、救急対応も不可能のため、受診をお断りしています。総合病院救急外来にお問い合わせください。(当院対応不可能!)

群発頭痛~

数年周期で周期的に発生し、頭痛のうちでも最も痛みが強いともされます。痛む部位は眼球の奥です。発症のメカニズムについてはまだ明らかにされていませんが、やはり頭部の血管の拡張が関わっていると考えられています。
数週間または、1か月から3か月に渡る「群発期」に毎日のように決まった時間に発症する特徴があります。重度の自律神経神経失調が背景にある場合があります。
治療は片頭痛に準じますが、内服過量にならないようまた慢性化しないよう薬剤は慎重に投与する必要があります。
現在の治療法は、イミグラン(3mg)の注射と純酸素吸入、イミグランの自己注射等。予防薬としてはSSRI(パキシル等)・ステロイド、カルバマゼピンやガバペンチンが注目されています。

頭頸部神経炎、神経痛

大後頭神経や三叉神経の炎症や神経痛が頭痛の原因の場合があります。治療には原疾患の治療が優先されます。

てんかんの頭痛

てんかんに伴って、発作前後に頭痛を認める場合があります。治療は原疾患の治療に準じます。また、稀ですが、片頭痛に脳波異常やけいれんを伴う場合など、抗てんかん薬投与が有効な場合があります。

脳脊髄液減少症に伴う頭痛

近年、特に交通事故の後遺症として、高次脳機能障害ともしばしば合併しうる問題として、持続的慢性化した髄液漏れの病態が注目されています。
脳を太いキリでえぐられるような烈しくかつ持続する痛みが前景に立ち、これに四肢全身の烈しい痛みとしびれを伴います。
この場合は脳脊髄液圧の低下と脳脊髄の下垂が原因です。根治は脳外科的治療ですが、症状を和らげる効果的な薬物療法があります。是非、医師にご相談ください。

当院では、金曜日正午~午後6時まで、脳外科専門医による、頭痛専門外来を開設しています。また、それ以外の曜日も院長が対応いたします。
頭痛は待たないで早く診たてることが肝心です。
お早めのご予約お待ち申し上げます。